特別企画・商品PR動画  強いアピール力を発揮する映像を 事例紹介

状況描写を交えた映像で分かりやすく商品をPR

錠機構の分野で圧倒的なシェアを誇る、株式会社 長沢製作所さま。
さいたま・嵐山に本社工場を構える、歴史ある会社です。
今回、新製品のPRおよび取扱いマニュアルの動画を制作。
こちらのプロジェクトを、くすのき台エージェンシーにご依頼されました。
きっかけ、会社選び、そして実際の進行などなど。
一連の流れを振り返っていただきました。
 

鍛冶技術を活かして錠機構を開発
株式会社 長沢製作所 代表取締役社長 長沢昌幸さん

----まずは御社の沿革を教えてください。
※ (本文以下・敬称略)

長沢 当社の発祥は大正5年に遡ります。当時 埼玉県川越市は、有名な桐ダンスの名産地。市内には70軒のたんす商店があり、270名のたんす職人が活躍していました。

そんな中、私の祖父が丁稚奉公で鍛冶屋さんに入門。たんすに用いる取っ手など、金具を作る職人になろうと志したわけです。

そして第二次世界大戦後。海外から洋ダンスが大量に輸入されはじめました。結果、伝統的な桐ダンスは次第に下火に。取っ手の需要も減少方向に向かいます。

こうした流れの中、培ってきた鍛冶技術をいかに現代に活かしていくか。そこで着目したのが「錠機構」だったのです。

----なるほど、出だしは「タンス」だったんですね。
長沢 はい。その着想は、量産タイプの錠機構ヒットにより大成功します。時代的には昭和30年代後半くらい。ここで当社の方向性が明確になりました。

ちなみに最近公開された映画「三丁目の夕日」には、その錠機構が写ってますよ(笑)。

----近年のヒット商品には、どんなものがありますか?
長沢 やはり「キーレックス」でしょうか。第一号製品の発売は昭和56年頃…ただ、発売当時はまったく売れませんでね(笑)。

ですが時代の流れでしょうか、「オートロック」概念の一般化により、一転大ヒット商品に変貌します。これまでそんな製品は、あるようでなかったですから。つまり、「かぎは不要・番号を知る人だけ解錠できる」という点。ここが時代のセキュリティ感にマッチしたんだと思います。

----確かに。よく空港や公共交通の施設でお見かけします。
長沢 キーレックスは欧州でもヒットしています。というのも、ヨーロッパの人はモノをとても大切にするんです。なので、こうした錠機構は重宝されますね。

メンテナンスについても、伝統的な職人技で「一生モノ」として使っていく文化があるようです。

----現在の嵐山・花見台に移ってこられたのは?
長沢 今から16年前・1996年です。錠機構のヒット・その後の安定した生産・お客さまのご支持により、当時最大180名を擁する大所帯となっていました。いまは効率化推進で少数精鋭になってますけどね。

花見台工場の稼動で、より高品質な製品のご提供が可能になりました。現在は大手ハウスメーカーさん、ドアメーカーさんに、月間 2万5000セットを納入する規模となっています。

 

地元・埼玉を地盤に発展を続けてきた同社。その発祥は大正時代まで遡る。鍛冶技術を応用し、新たな市場を切り拓いてきた



キーレックスシリーズは、機械式の数字入力ロックシステム。業務用から展開が始まり、今では民生用の小型モデルまでラインナップ



嵐山・花見台は、埼玉県中部の工業団地。多業種の工場が集結。関越自動車道ICからもほど近く、交通の便も至極良好な立地



状況も含めての説明は、口頭だけでは難しく…
----PR用ビデオを制作したきっかけを教えてください。
長沢 このたび、TXS錠というより安全性を高めた画期的な製品を開発しました。この商品のPR用として動画が最適と思い、今回の制作となったわけです。

このTXS錠は、錠の破損による「閉じ込め」事故を未然に防げる機能を有しています。つまり、錠が耐久限度を超えたり常軌を逸する加重を受けた場合、ラッチが「引き込まれた状態」で停止。これにより、ドアは解錠状態でフリーになります。

----閉じ込め事故は、思えば「ありえる」想定事案ですね。
長沢 そう。特にお年寄りのいる世帯やラフに扱われた場合など、ドアが開かなくなる危険性があります。従来の錠だと、そういった事故は十分にありえるわけです。

----とりわけ「動画でこそ!」と思われた点は、ありますか?
長沢 やはり上記のような「危険性」は、口頭だけでは伝わりきらないんですね。

実際その事情も理解できるんです。さまざまなシチュエーションを相手に想像してもらって、その上で理解していただかなくてはならない…まして、一般的には「ドア錠が壊れる」という概念自体がないですから。

そもそも錠は消耗品なんです。その側面もご理解いただく必要がある。となると、伝えるべき情報が多く、口頭だけの説明では かなり難しかった。

 

TXS錠は、従来のドア切り欠き規格に合致するいわゆるチューブラ錠。フェイルセーフ機能の開発には実に3年の月日がかかったという



口頭だけでの説明ではどうしても限界がある。動画で「見せれば」一目瞭然で理解してもらえる。
● PR映像の強みとは



まずは予算ありき。適切な制作価格こそ重要
----業者さん探しのスタートですね。
松本 最初は知り合いのつてもありまして、テレビ局とも取引のある某大手広告代理店さま経由で業者さんとお会いしました。ですが、何しろ予算が合わなかった。

今回制作したものは7分前後の映像ですが、それを作るのに180万円を超える予算を提示されたんです。これではとても制作できない…。

長沢 そもそも見てもらうのは金物屋のオヤジさんだったり、現場の方だったり。そういった身近な相手が対象というのもありました。

別にテレビコマーシャルを作るわけでもないので(笑)、数百万円の予算はちょっとわれわれのイメージを超えていました。

島田 そんなわけで、別の業者さんともお会いしました。こちらさんは、予算は、まぁ80万円くらいで提示されまして。それでも十分予算オーバーなんですけど(笑)。

でもそこにアニメーションとかモーション画像を反映すると、結局は180万円くらいになるって言われて…。

----まさに従来型映像制作業者の現実ですね(笑)。
島田 そう。またある業者さんなどは、当方の意思を無視した内容コンテを持ってきたり。そんな点も非常に気になりました。で、一同大変困りまして(笑)。

実は当社の松本は、もともと映像制作業界にいたんですね。なので、松本に頼んで、ネットで業者さんを探してもらうことにしました。

----どんな感じで業者検索をされましたか?
松本 まずは「予算ありき」だったので、そのイメージに合う業者を探しました。で、以前のこともありますので、東京都内ではなく埼玉・群馬の業者さんに絞って検索。結果、さまざまな会社が出てきました。

が、やはり出自が映像業界なものですから(笑)私なりの「基準」をもって選択してみました。

----それはどんな基準ですか?
松本 まずは「サンプル動画が掲載されていること」。ただ、そのサンプル動画もさまざまなんですね…。

私の印象では、いわゆる「撮りっぱなし」のような映像が各所で散見されました。あまり編集されていないような映像。ダラダラしていて、短い映像なのにやたら長く感じたり。

----そんな中、くすのき台エージェンシーを見つけます。
松本 くすのき台エージェンシーさんの第一印象は「長い社名だな」ということかな(笑)。でもサンプル動画を拝見すると、すごく出来がいい。

何より感じたのは、ダラダラした印象はまったくなく、大変テンポ感のよい映像だなと。これはすなわち「カット数」が多いということ。

カット数が多いということは、それだけ丁寧に、細かな作業を積み重ねている証左でもあります。なので、大変好印象を受けました。

----さすがご専門です。当社をご選択いただいた点は、そこだったわけですね。
松本 そうです。一言でまとめるなら「カット数が多い」、これにつきますね。

 

デジタル時代になっても相変わらず高止まりなのが映像制作費。適切な価格で頼める業者を選ぶことが何よりも大切
● 適切な制作費とは



松本さんによると、埼玉・群馬の映像制作業者は大宮近辺に集中して存在しているのだとか。業者選択も重要な要素



カット数が多い制作。一言で言えば「手間隙のかかる」制作。愛情込めて制作されたものは、必ずその真意が見る側に伝わる
● 企業ビデオはつまらない?



商品撮影は、撮影技術だけではなくさまざまな小道具手配も欠かせない。ベースとなる置き台はじめ、アクリル板や照明の設営など、細やかな配慮が決め手


考えていた以上の企画・映像で満足
----実際に制作してみて、いかがでしたか?
長沢 やはり専門の方が作るものは違うなと思いましたね。私たちが考えていた以上の映像や企画が反映されていましたので。

島田 そうですね、実は047(今回制作した動画マニュアル)については、当社社長の長沢が事前に雛形映像をホームビデオで作成していました。それを見ると、映像でこそ伝わる・映像でこそ分かりやすい部分というのが確かにあって。そんな部分がしっかり活かされた作品になったと思います。

吉田 今回は深夜に及ぶ撮影もしていただきまして(笑)。どちらかというと、ともに作り上げたというイメージですね。作ってよかったなというのが率直な感想です。

島田 制作については、担当者に丸投げではなく、みんなで取り組むのがいいなと思いました。撮影に立ち会ったり、内容を精査する段階でいろんなことが見えてきます。それも、今回の映像制作がもたらしてくれたひとつの成果ではないかと思います。

----そうですね。社員の皆さん全員の作品だと思います。
島田 TOMFU(今回制作したPR動画)については、全社員それぞれがそれぞれに深い思い入れがあるんです。その部分をしっかり盛り込み、見ていただく方に伝えたい…こうしたところがきちんと反映できた制作だったと思います。

吉田 PR映像を制作するというのは、社長の長沢から言われるまで考えもしなかったんですが(笑)、作ってみたらやっぱりよかったなと思います。それが実感ですね。

島田 完成映像ですが、YOU TUBEなどにも掲載の予定です。いわゆるWEB動画ですが、ネット経由ならいつでも好きなときに気軽に見てもらえる。こうした部分も映像のメリットだなと思いますね。

----本日はお忙しい中、ありがとうございました。
 

撮影の技量・あるいは初心者とプロの差が大きく出る部分。それは「照明技術」。「録画」できるだけでは「プロ」とはいえない
● ともに作り上げる映像を



WEB動画といえども、完成度が高くなければ視聴者に軽んじられる。どんなジャンルでも、見る側をうならせる質感は絶対に必要
● WEB動画の可能性とは



まとめ
映像で商品をPRする…そのきっかけは、各社さまざま。
店頭で注目を集めるため、放送コマーシャルにするため、などなど。

今回の長沢製作所さまは、口頭だけでの商品説明が難しかったのが
映像を制作する大きなきっかけとなりました。

確かに、状況を提示しその前提でPRをするとなると
映像を用いるのがもっとも得策。
こちらが伝えたいイメージを、そのまま提示できるからです。

そしてデジタル革命の進んだ今。
こうしたPR映像は、大企業だけのものではなくなりました。

革新的なアイデア、技術で躍進する中小企業さまが
十分に検討できる価格レンジでの制作が可能な時代になっています。

くすのき台エージェンシーは、こうした背景のもと
より多くの企業さまに映像をご活用いただけるよう、活動しています。

映像で効果的な商品PRを。そうお考えの企業さま。
ぜひくすのき台エージェンシーにご相談ください。