ビデオにまつわるエトセトラ 〜知ればトクする「こぼれ話」集〜
ここでは、当社が行っている『業務ビデオ制作』に関するさまざまなお話をコラム形式で掲載しています。
本ホームページをご覧いただいている皆さまには「ビデオ制作ってどんなもの?」
「くすのき台エージェンシーってどんな雰囲気?」など、さまざまな不明点があると思います。
こちらのコラムを読んでいただくことで、そういった「理屈」では説明できない部分を感じ取ってもらえれば幸いです。
もちろん、ビデオや映像制作がお好きな方には「そうそう!」「え〜?そうかなぁ!」などと楽しんでいただければ(笑)。
要は「息抜きのための読み物集」。どうぞ肩の力を抜いてご覧ください。


ビデオ制作・こぼれ話
婚礼撮影(醍醐味と技術)
婚礼撮影、あなどるなかれ 〜 結婚式ビデオは想像以上にハイレベル 〜
撮影者を鍛える「婚礼撮影」
婚礼撮影とは、その名の通り「結婚式の記録ビデオ撮影」のことです。
当社では現在、会社としての婚礼撮影受託はしておりませんが
ビデオ会社の業域・ジャンルとして「婚礼撮影」は 極めて普遍的なサービスのひとつといえるでしょう。
そして婚礼撮影は、写真・ビデオに関わらず「カメラマンを鍛えるための要素がテンコモリ」なのです。

難易度が高く、機転は不可欠
まず「結婚式は、撮影するために開催されているわけではない」という大前提。
そのため、何よりも「イベントおよび進行、列席者を邪魔しない配慮」が求められます。
次に「結婚式は、撮影に厳しい条件が全て揃っている」という側面。
強烈な逆光を避けられないときもあるし、ホワイトバランスだって場面ごとにコロコロ変わる。
キャンドルシーンやルミファンタジアは非常に暗い中 撮影せねばならない、
おまけにお酒の入った陽気な(笑)列席者がそぞろ歩いている中で撮影しなければならない。
そしてほぼ全てのシーンが一回きり・やり直し絶対不可・・・。
さらに、そんな状況下で延々4時間近く撮影を続けていく必要がある。

こうした緊張状態の中で、一枚一枚の絵できれいな構図を描き
かつ 編集効果まで考慮した撮りつなぎを実践していく・・・。

もちろんビデオなので、新郎新婦2人だけ映っていればいいというものでもなく、
「いつ、どこで、誰が、何を」がきちんと絵で俯瞰できるよう、カットごとに立ち居地を変えて
「寄り・引き」の絵を バランスよく切り取る必要がある。
これだけでも、婚礼撮影がいかに厳しいものかわかりますよね(笑)。

一人で何役もこなす技量が必要
しかも、場が場だけに接客マナーも必要になるし、正装もしなければならない。
列席者のコメント収録では、被写体との上手なやりとりも不可欠、
かつ式場のプランナーさん、サービスさんと円滑な関係を維持するための「営業力」も求められる。

婚礼撮影は、実は上記のような「撮影に厳しい条件」がすべて揃っている中で遂行していく業務。
だからこそ、婚礼撮影はカメラマンを鍛えるための要素がテンコモリなのです。
ひとりで現場に赴き、カメラマン業務をしながら、あるときはディレクター、あるときは営業マン、
あるときはカメアシ、あるときは音声さん、あるときはVEになる・・・
一人で何役もこなせる技量が、婚礼撮影には求められます。

さらに、最近はハウスウェディングが人気です。
ハウスやレストランだと、上記の条件に加え
「4時間をフルハンディ(三脚なし)に近いスタイル」で撮影せねばならないという
究極の課題まで出てきます(笑)。

婚礼撮影は基礎力を鍛えてくれる
そんなハードな現場ですから、当社としては
「婚礼撮影を何のエクスキューズもなくカンペキに撮りこなせる人に、撮れないものはない」
という基本認識を持っています。もちろん、それが全てではありませんけどね。

とくにハウスウェディングを自在に撮りこなせるカメラマンは
技術、接客、営業能力などさまざまな点で 優れていると思います。
まぁ実際は選別眼がものすごく厳しいため、及第点をあげることはとても少ないのですが(笑)。
でも、常におのれに厳しくあることは カメラマンを続ける上で必須の条件と信じます。

フルハンディでブレを感じさせることなくキッチリ撮れることは、
さまざまなシチュエーションにおいて高い技術力を発揮できる源泉になるはずです。
もしこれから結婚式でビデオを発注される方がおられましたら
そんな優秀なカメラマンにあたることをお祈りします。

婚礼撮影トレンド情報
結婚式ビデオの最新トレンド 〜 撮って出しエンドロールムービーはスゴイ! 〜
結婚式ビデオの新ジャンル
さて、結婚式のビデオというと「記録ビデオ」が有名ですが
最近ではそれに加え、新たなジャンルが登場して人気を博しています。

それが「撮って出しエンドロールムービー」。
つまり結婚式の謝辞が終わるときまでに、撮影・編集を完了させ
両家が退場する寸前に会場で上映するというビデオです。

このエンドロールムービーは、意外にも歴史は古く、
私の知る限り、すでに7年前くらいから存在していました。
ただ、7年前のエンドロールは チャペル式の終りまでを曲の尺に合わせて編集する、といったもの。
とはいえ、それでも十分に驚きと感動を与えてくれたものでした。

文句なしに素晴らしい完成度
一方、最近のエンドロールムービーはものすごいです。
上映する20分前(デザートビュッフェあたり)の映像まで反映され
なおかつ 放送業界の最前線にいる人まで仰天するようなマジカルでエフェクティブ、
そしてクリエイティブな映像としてまとめられバンケットで上映されています。

最近は多くの式場でエンドロールムービー商品があるようですが
私の知る範囲では、こちらのエンドロールが完成度としては最高ですね。

とにかく、ここのエンドロールを見ると 文字通り「驚愕」間違いなしです。
一般の方はもちろんですが、むしろ制作業界歴が長い人ほど驚くと思います。
すごいです。これはおすすめ。私は見終えたとき、
「業務ビデオが、放送制作とは別次元の無限の可能性を切り拓いた瞬間」だと感じました。

制作手法に詳しい人ほど驚く技術
おそらく、放送制作のワークフローが日常になっている人には
どういうシステムでこれを制作しているかが、即座にはわからないでしょう。
また、FinalcutやAvidを軸にしているプロシューマーの業者さんにとっても
その内容と完成度、そして何より「時間に間に合わせる技術」は驚きだと思います。

もしこれから結婚式を考えている方々がおられましたら、上の式場のエンドロール、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

機材について
撮影機材について知っておく 〜 機材による画質差は、差額分だけ感じれるとは限らない 〜
機材を知って予算を抑える
私たちプロシューマーが使用する機材には、さまざまなものがあります。
照明機材、撮影機材、音声機材、そしてそれらの補助アイテムなどなど・・・。

お客さまとしてはこうした機材に詳しくある必要はないのですが、
他社さんのホームページなどを拝見していると 機材クラスによって値段を分けている会社さんもあるので
ここであらためて機材(撮影機材)についてご説明したいと思います。

小さいカメラの高い基本性能
おおまかに分類しますと「(1)テレビ局が取材で使うようなデッカイカメラ(DSR-130など)」と
「(2)家庭用に近い大きさのカメラ(PD170やZ7Jなど)」に分けられます。

画質に関し、(1)のカメラを使用する方がよりよい結果が出ます。
ただ、実はここだけの話、(2)のカメラで撮影しても、ほとんど差が出ないのが実情。
それくらい、現在のセミプロ用業務ビデオカメラの性能は向上しています。
何しろ地上波キー局ワイドショーの報道取材で実際に使用しているくらいですから・・・。

もちろん、差がないと言ってるのではありませんよ、「実効的な意味」において差が少ない、
もしくは値段に見合うほどの差を実感しないお客さまが多い、ということ。
「差は分かるけど、差額分ほどの差とはいえないよねえ。こっちで十分」といった感じです。

特に、熟練したベテランカメラマンが(2)のカメラで撮影しDVDにコンバートしたり、WMVに変換したりすると
みなさんがお使いのモニターでは もうほとんど(1)と(2)の差は分からないですね。
むしろ照明の有無の方が差として如実なのではと思います。

機材が大きいと価格も高くなる
で、(1)のカメラの場合、どうしても運搬や電源、移動の関係で値段がかさみます。
それゆえ、見積もり額も高くなる傾向にあります。

具体的に説明しますと、(2)の場合はスタッフが普通に電車・徒歩移動などによってロケ地に赴けるのですが、
(1)だとどうしても車でないと移動ができないし 当然アシスタントを同行させる必要が出てくるので、
ちょっとした「撮影クルー隊 編成予算」になってしまうのです。

・・・以上のように現状をありのままにご説明すると、ちょっと複雑な心境です(笑)。
あとはご予算に合わせて選択するのが正しいといえるでしょう。

制作市場価格について
制作市場価格について 〜 不透明な制作価格を、できるだけわかりやすく 〜
  平均価格は70万円前後(推定値)
ご承知の通り、当方は業務ビデオ制作会社です。それゆえ
扱っている商品には、すべて基本価格が設定されています。

ですが・・・ネット上だけでもさまざまな制作会社さんがあり、
そのそれぞれで価格に大きな落差があることにお気づきでしょう。

なので、ここではそのあたりをご説明します。

まず・・・ビデオ制作のおおまかな市場平均価格としては、

◎A社:80万円
◎B社:30万円
◎C社:40万円

以上のようになっている模様です。

一般的なところで「約100万円前後」といったイメージではないでしょうか。
もちろん、CGの有無やロケ数、修正回数などで大きく見積額は上下しますが
大体「100万円前後から交渉開始し、値段を詰めていく」というイメージでいいかと思います。

ビデオ制作価格に、不透明なイメージがあるのは十分理解できます。
それは、ビデオ制作は 1作品 1作品で そのどれもがオーダーメードであり、
なかなか明確な作業難易度の分類化が難しい側面があるからです。

二軸価格による追加料金の抑制
それゆえ、当社では「基本価格」と「オプション価格」の「2軸価格制」をとっています。
これにより、不透明な作業代金をできるだけ透明化し、かつ 追加料金が発生しないよう努力しています。

もし他社さまにご発注されるときも、そのあたりの価格の透明性はお尋ねになることをおススメします。
多くの会社さまで、おそらく分かりやすく説明していただけると思います。

余談ですが・・・当社の基本制作費は19万円(税別・交通費別)です(社史ビデオ除く)。
上記の市場平均価格と、ぜひ比べてみてください(笑)。

ハイビジョンについて
ハイビジョンについて 〜 ビデオを制作する目的をしっかり捉えなおす 〜
通常画質? ハイビジョン制作?
ここ数年で、ハイビジョンがとても身近なものになりました。
放送もハイビジョンに切り替わりましたし、新発売される民生用ビデオカメラもほぼ100%、
ハイビジョン撮影ができるものになっています。

これに合わせ、当社でもハイビジョン制作を行っています。

ただ、お客さま的には迷いが生じることでしょう。つまり
「ハイビジョンと普通の画質、どちらで発注すればいいの?」ということ。

これはかんたんに説明しますと、再生するテレビ画面の縦横比に合致する方がおススメ、ということになります。

当社の価格設定で申しますと、実はハイビジョン制作の方が若干お高くなっています。
これは使用する機材類と、データ的な負担・負荷の大きさに起因するコストによるもの。
逆にいえば、通常画質(SD 4:3)の制作であれば、よりお安くご提供できることになります。

何のためにビデオを制作するのか
「じゃぁ、結局どっちがいいの?」ということになりますが、ここもお値段主体で決めていただいて良いかと思います。
そして迷ったら、こう考えてください。「何のためにビデオを制作するのか」。

当社にご依頼いただく会社さまの多くは「人を集めたい」「売上げを上げたい」という
切実なご要望をお持ちです。その意味では、実は画質はさほど大きな問題ではない。
大切なのは「見る側にいかに商品の魅力を伝えるか」・・・。

当社の経験では、実はビデオを見てその会社、商品に興味を持つ人の多くは
「映像によって内容に興味を持ったから」という理由がもっとも多い。
逆に「画質のきれいさだけに惹かれた」という意見は ほとんどないです。

つまり、どうやら「画質だけ」で感動している人は ほとんどいないようなのです。
これは当社としても意外でした。なぜなら当社は、内容にも徹底してこだわりますが
画質にも深いこだわりをもって制作しているからです。
逆に、それだけ「高画質なんて当たり前」の時代になっているともいえますね。

「画質」ではなく「内容」を見られている
いわゆる一般の人は「画質」ではなく「内容」を見ている・・・
それが実際のようです。
画質にこだわっているのは、我々のようなプロ、もしくは
当社の代表のような「業務機材マニア」だけなのかもしれません(笑)。

なので、お客さまとしては、画質に関してはあくまでもご予算と照らし合わせて
余裕があればハイビジョン制作を、節約したければ通常画質を選べばよいと思います。

繰り返しになりますが、当社の経験則的にいって
ハイビジョンと通常画質の違いによる「販促効果の優劣」は、まったくありません。

ビデオの歴史
プロシューマーの歴史 〜 技術の進化に歩を合わせ 〜
ビデオ制作の歴史をふり返る
さて、ここからはちょっと余談モード。「ビデオの歴史」についてお話しします。
といっても、内容は当社が携わっているような「プロシューマー」に絞ります。

放送ではなく、一般制作用の現実的なツールとしてのビデオ機材が登場したのは、
3/4インチビデオ(通称シブサン・Uマチック)の時代からと思います。
当時はまだ巨大な録画機とカメラをケーブルで組み合わせて撮影をしており、
とにかく人手と「体力」が必要とされた時代でした・・・。

カメラヘッドも、CCDなどなく管の時代。明るい画質で被写体を捉えられないので、
300Wもの(!)強烈なライトを現場で焚くことで撮影をしていました。
当時としては「出来事を映像で残せる」だけで画期的だったのです。

進化は続くよどこまでも
そして時代は1/2インチビデオの時代に。
1986年。ソニーから「ベータカムSP」が登場。いわゆるENG時代の幕開けです。
ベーカムの登場により、本格的な映像制作が可能になりました。

ただ、とにかく機材が高かった・・・カメラが700万、デッキが300万×数セット、コントローラー・タイトラーも数百万・・・。
「ビデオ制作=お金」の構図は、この時代に出来上がったような気がします(笑)。

1995年にはDV(デジタルビデオ)が登場。同時にDVCAM、DVCPROといった業務・放送用メディアも供給開始。
実はこのDV登場こそが、DTV(デスクトップビデオ制作)時代の幕開けといえます。
ノンリニア編集のための礎が築かれたのは、まさにこの時代。

2002年には、カノープス社のDV Stormが一般化。合わせてパソコンの高性能化(2G以上の高速化)によって
ビデオ編集=パソコン作業という形が完成します。

2004年にはHDV規格が制定。前後してソニーからZ1Jというハイビジョンビデオカメラ発売。プロシューマーによるHD制作が可能に。
その後、AVCHD、XDCAM HDといった高効率圧縮によるフォーマットも出現し、
ビデオはいよいよテープレスの時代に突入しようとしています。

技術進歩の恩恵提供こそプロシューマーの使命
以上がビデオ・プロシューマー市場の大まかな歴史です。

ビデオ機材はまさに日進月歩。どんどん革新的な技術が登場しています。
業務プロは そんな恩恵をよりよい形で顧客に提供すべきだと思います。
そして幸せなことに、オペレーション的にも価格的にも
それがより小規模で高品質に実現できる時代になっている。

ビデオ制作=お金がかかる、それはもう前時代の常識。

そういう意味でも、価値あるプライスをみなさまにご提供すべく、
くすのき台エージェンシーはがんばっていきたいと思っています。

記録と制作の違い
映像制作に関してはさまざまな種類の需要があり、当社もこれに応えるべく
日々業務に精進しています。そんな中、お客さまからよく聞かれる質問があります。
それは「記録と制作って、どう違うの?」という質問。

確かに一般的な感覚からすると、
ビデオ作品を制作する際「撮影して 編集をして、完成させる」という意味では
「記録」と「制作」に 作業的、観念的な差がないように感じられます。
それだけに、お客さま的に 制作時どういったリクエストを業者に投げればいいか、
迷いが生じるというのは 十分に理解できます。

この違いを分かりやすく説明すれば、こうなります。

制作とは
「明確な意図のもと、恣意的な取材、撮影、演出を作品に多彩に加味することで
ものを作ること。そしてその結果として、視聴者に対し 制作者が伝えたい情報、
メッセージを強力な意志で伝えること」。

記録とは
「現場で行われている出来事を、より分かりやすく『現場で分解・概念編集』して
ドキュメントとして残す作業」。

ビデオを撮影する時、ビデオを編集する時、そしてビデオを発注するときに
上記の概念をしっかりと区別しておくことは、とても大切なことです。
この点で迷いがあると、結果として視聴者に混乱を与える作品になってしまいます。

そういう意味では、たとえば会社セミナーを「記録として録画」し、
その内容を後で単純に再生しても「会社セミナーの再現」はできない場合が多いでしょう。
それはあくまで「記録」であって、メッセージを伝える機能を付与した制作物ではないので・・・。

有体(ありてい)に言えば、見る側が退屈して 何も伝わらないまま終りになるケースが非常に多い・・・。
仮に多少なりとも再現できても「制作」という概念で内容を精査し組まれた作品に比べると
非常に効果の低い結果になることが多いはずです。

こうした基本的な概念をまず持っていただくと
実際の制作時により効果的な制作進行が可能になります。
ご参考までに覚えておいていただけるといいかと思います。


「知っ得」ビデオ・豆知識
ビデオカメラどれを買えばいい??
さて、ここからは 一般の方がどんなビデオカメラを購入すればいいかを
考えてみたいと思います。

今、家電量販店に行くと さまざまなビデオカメラが並んでいます。
昨今のデジタル技術の発展により、ひと昔前では考えられなかったような
小型化・軽量化を実現。目移りしてしまいますね。

最近の大きな傾向としては「記録媒体がメモリー化」している点が挙げられます。
加えて、「ハードディスク」を使用したものもあり、多様化が進んでいます。
「テープに記録するもの」は少数派になっています。
そこで悩んでしまうのが「どのタイプを買えばいいか」。

たとえば、子どもの成長記録や家族のイベント記録であれば
カード記録のものがいいかもしれません。
お父さんがパソコンに堪能であれば、そのつど録画データをPCに転送し
整理、保管しておくとあとでとても便利です。

一方で、さほど編集やデータの整理に重点を置かないのであれば
ハードディスク型もおすすめ。大量に記録できるからです。
ただ、いざという時に メディアを即座に交換できないのは弱点かもしれません。

記録フォーマットで言うと、これはあまり気にされなくてもいいと思います。
もちろん我々のような業務で携わるプロシューマーにとっては
極めて重要な問題で、いつも頭を抱えていますが(笑)。

また、最近のものでつよくおススメしたいのは「顔認識機能」搭載のモデル。
これは、カメラが人間の顔部分がどこかを認識し、アイリス( 絞り ≒ 画面の明るさ設定 )を
自動で行ってくれるもの。これはいちおしです!

全てで万能とはいえませんが、少なくとも顔認識でアイリスを自動調整できれば
適切な撮影ができる可能性がかなり高くなるからです。
なので、これから購入をご検討されている方は、ぜひチェックしてみてください。

でも、忘れてならないことがあると思います。それは
「くらしのなかのビデオ」は、画質うんぬんが第一ではない、ということ。
要は、いかに楽しくビデオで「遊べるか」、いかに負担なく「ビデオに親しめるか」
それが一番大事だと思うのです。

自分が、家族が、仲間が最もストレスなくたのしめるカメラ。
それが、あなたにとってのベストチョイスビデオカメラだと思います。



アクセサリーは何があればいい?
ビデオカメラに関して、さまざまなアクセサリーが発売されています。
レンズやフィルター、バッテリーからライト、バッグ、三脚まで・・・。

予算の問題があるので、全てを購入できるような方はまれだと思いますが、
ここではそういったアクセサリー類について どれを買えばいいか考えてみたいと思います。

まずバッテリー。最近のビデオ用リチウムイオンバッテリーは優れていて
本体に付属するものだけで 十分な時間ビデオ撮影を行えるものが多いです。
もちろん、これには本体のメカレス化による低消費電力化も大きく関係していますが、
いづれにせよ、付属バッテリーだけでかなり長時間撮影できます。

ただ、いつどこでどんな状況になるかは分からないので
予備バッテリーは最低2個手持ちにあるといいですね。

次に「ワイドコンバーター」。これは、画面をより広角(広く)撮影するための
変換レンズのこと。この通称「ワイコン」は、購入されることを強くおススメします。

写真に詳しい方ならご存知だと思いますが、特に記録映像としてビデオ撮影する場合
レンズ部分の一番ワイド側で、より広く広角が取れるものがいい。

なのですが、一般的な民生用ビデオカメラでは
35mm換算で40mm程度しか広角がとれないものが多く「広い絵」が撮影しにくいのです。

具体的に言うと、お部屋の中で撮影した場合、
人の顔やモノなどは映せるのに、お部屋全体の絵に関しては
画角内に収められない、といった状況が生まれてきます。

これを解決するのがワイコン。ワイコンあるなしで撮影の対応力が全然違ってくるので
ぜひとも購入してみてはいかがでしょうか。

ビデオのアクセサリーに関しての是非モノとしては、上記の2点が挙げられます。 ぜひご参考にしていただければと思います。


編集ソフトはどれを使えばいい??
ビデオの編集ソフトも、さまざまなものが発売されていますね。
有名なところでは
「Final cut」「Premiere」「EDIUS」「VideoStudio」などがあります。
どれを使用するのがよいのでしょう?

まず、Final cutですが これはMACでのみ使用できるソフト。
つまり、Final cutを使用するためにはMACのシステムを組む必要があります。
ご承知の通り、MACはWindowsに比べて割高なので、このあたりは留意点です。

Final cutは独自のコーデックを持っているし、HDVデータも
ストレスなく切り張りできます。また、Motionというグラフィックソフト
との連携もあり、非常にすぐれています。

Windows系では、Premiereの劣勢化が気になるところ。
Win版のFinal cut的な側面もあり、決して悪くないのですが・・・。

初心者の方には、VideoStudioがいいかもしれません。
何しろ値段が安いので、とっつきやすさは抜群。
インターフェースも敷居が低く、なじみやすいもの。

初心者の方向けとしては「エディウスJ」がいちばんのおすすめ。
一見、お手軽系ソフトですが(事実、小学生でも扱えるほどカンタン)、
その秘められた高い性能は競合他製品を完全に凌駕しています。

コーデックやエフェクトに関しては、放送局でも使われる
EDIUS譲り。ハンパな性能ではありません。
それでいてお値段が実売1万円前後・・・驚きです。

いづれにせよ、3万円以内で入手できるソフトでも
侮れない高い性能を保持しており、どれもおススメ。

多くの製品では、体験版をホームページで無償ダウンロードできるようです。
実際に試してみてから決定するのも一案ですね。


撮影するときのポイントは? その1
「きれいに撮影したい」「あとで見て楽しい撮影をしたい」。
ビデオカメラを手にした人なら、やはりこう思うことでしょう。
では、そのためにはどのような撮影をすればいいのでしょうか。

ここでは、民生用ビデオカメラの上手な撮影方法について考えてみます。

まず「きれいに撮影する」ための工夫。
これは、カメラのオート性能に依存してくる内容です。
もちろん、ロープライスなカメラでもマニュアル設定による撮影は可能なのですが、
メニュー内階層を往き来する必要があったり、ボタンが小さすぎたりと
現実的な手法でないのも事実。

それに、仕事として映像撮影をしていない方々に対し、
無理にマニュアル撮影を推奨するのも いかがなものかと思います。
不安な気持ちのまま、安定しない心情であれこれカメラをいじるより
多少アバウトでもいいので
被写体の方といっしょに楽しく遊びながら撮る方が、
絶対にいい映像になると思います。

そこで考えられるのが「安定した画面を心がける」ということ。
カメラは必ず両手で抑えて、揺れをふせぐようにします。
このとき「適度に力を抜く」のがポイント。
あまりに力を入れすぎると、逆にブレが目立つし 第一疲れます(笑)。

なおかつ、壁や机、柱など
力点の軸ささえになるようなものがあれば、さりげな〜く活用します(笑)。
たとえば、肩の一部を壁にそえてみるとか 腕を柱にくっつける、など。
こうした工夫で、ずいぶんと画面の揺れを抑えられるものです。

加えて「ズームレバーを使用しない」ということ。
ズームして撮りたい内容は、ズームするのではなく「近くまで移動して撮る」。
これは大事なことです。効果的なズーミングワークはプロ領域の技術で難しいですし
ズームすれば当然ブレが目立つ結果になります。

次に「あとで見て楽しい撮影」について。
これにはさまざまな意見があると思いますが、ここでは
「コメント映像を数多く撮っておく」ことをおススメします。

写真では実現できない「ビデオのメリット」は何か。
それは 表情を、動きと声で残せることです。
そう、まさに「コメントを撮る」ことがそれに相当するわけです。

お誕生会でも、運動会でも、記録映像の中の要所要所で
コメントを撮っておくといいです。
あとで見て単純におもしろいですし、ウケます。
そこには「技術」を超えた価値が、確かに生まれるものです。

以上を、ビデオを楽しむための基礎部分としておすすめします。

ビデオを撮る上では、確かにさまざまな技術が存在します。
ですが、生活のなかのビデオという点で考えるなら、楽しいことこそいちばんです。



撮影するときのポイントは? その2
ここでは「三脚」について考えてみたいと思います。

三脚は、ビデオのオプションとしてメジャーな存在です。
仕事として映像を制作している我々も、当然必須ツールとして活用します。
ただ、一般の方がビデオ撮影する際には、
三脚は使用しない方が良いかな、とも考えています。

というのも・・・
一旦カメラを三脚に据えてしまうと、一般の多くの方は
カメラをそのままにして長時間録画してしまう傾向にあります。
もちろん それがいけないわけではないのですが、
こういった手法で撮影された映像は「面白くない」内容になることが多い。

分かりやすく言えば「監視カメラの映像」状態・・・。
まったく絵が変わらないし、次に何がおこるかという緊迫感も感じない、
本当に退屈な絵になってしまうことがほとんどです。

仮に20分も撮影したとしても「絵の種類がひとつしかない」ということになります。

もっと具体的に説明すると「ビデオを三脚で無為に長廻しする」ということは
デジタルカメラを現場に持っていって、まったく同じ場所から同じ絵を
容量を使い切るまで何百枚も撮り続けてしまうことと、ある意味同じです。

写真を撮りに行ったのに、同じ写真だけが数百枚・・・それ以外無し。
誰が考えてもヘンですよね(笑)。

面白くない映像は、あとで見かえすことはほとんどないですし
極端な話、撮影した本人ですら「早送り」で見ていたりします。

撮影者ですら早送りしてしまうような映像を見たいと思ってくれるような第三者は
まぁフツウいないでしょう(笑)。

だから、一般の方がビデオ撮影される場合に三脚は使用しない方がいいと思うわけです。

もちろん、他にも理由はあります。我々プロシューマーが使用するような三脚は
ヘッド部が油圧になっており、微妙な指の動きによるフレーミングやズーミングワークを実践できます。

ですが、小型の三脚だとそういった機構は付いておりませんので
スムーズなパン・チルトアップダウン・イーズイン/アウトがすごくしづらい・・・。

であれば、むしろ三脚はない方がいいと考えます。

多少ぶれても、多少粗さが目立っても、手持ちで工夫しながら撮影された映像の方が
面白いし、ドキュメントとしてもリアルだと思います。
なにもそれで商売をするわけではないので・・・

確かに疲れるとは思うのですが、あくまで「上手な撮影方法」という側面だけで言えば
家庭において民生用カメラ撮影する場合、三脚はなくてもいいと思います。



編集するときのポイントは?
編集を勉強する際にいちばん参考になるお手本。
それは、市販のビデオ編集マニュアル本・・・ではありません。
「小学生向けの『作文の教科書』」です。

何を言い出すのかと思われそうですが、これは事実。
つまり、ビデオを編集するための基本は
「作文を書くためのノウハウ」と全く同じなのです。

具体的に説明します。

作文や小論文が上手な人は、与えられた時間の 実に7割近くを
「構想のために」費やします。じっくりと構想を練り
もっとも効果的な構成を考え、最初の一文字を書き出すまでに
十分な時間を使って、作品のアウトラインを徹底的に分析・精査する。

だから、いざ書き始めるとあっという間に完了するし
内容も構成も効果的。しかも時間配分で余裕があるので
修辞にもひとひねりあって、読み手や先生をうならせるような作品を仕上げる。

逆に上手でない人は、とにかくやたら文字を書こうとあせり
ああでもない、こうでもないをくり返し、何度も何度も書いては消しをする。

結果として 結局何が言いたいのかわからないような内容になります。
最悪の場合は時間に間に合わないということにも・・・。

ビデオの編集もこれと同じです。

いざはじめる時に、まずは全体の構成からしっかりと精査し
何を結論とするか、そのためには素材として何が必要かなどを大枠で考え
しっかり構成立てを決めてから行います。

小学生向けの作文の教科書を見ていると、このあたりの
『最初の一文字を書き始めるまでに』何をどうすればいいかが
実にわかりやすく説明されています。

もっと言えば、こうした教科書を書店で購入してきて
本文の「作文」という単語を、全て「ビデオ編集」という単語に差し替えちゃえば
最高に勉強になるビデオ編集マニュアル本が完成します(笑)。

でも、これは冗談ではなくそう思います。
しっかりと作戦を組むことが、ビデオ編集のコツです。
「アイデアやひらめき」はおおいに結構ですが「単なる思いつき」は失敗のもと。

失敗を未然に防ぐためにも、作文の教科書は参考になるはずです。
一度手にとってみてはいかがでしょう。



どんな用意をしておけばいい?
ビデオを撮影するというシチュエーションは、
生活の中でいろいろ考えられますね。
学校の行事だったり、友人の結婚式であったり、または
旅行の記録、ビデオメッセージなどなど。

ではそんな状況でベストな撮影をするためには
どんな用意や準備をしておけばいいのでしょうか。

まずモノ的な側面から言いますと、何よりバッテリーの準備ですね。
メカレス化による低消費電力が実現されているとはいえ
まだ市販の乾電池で駆動できるカメラはありません。
バッテリーが切れたら とにもかくにも撮影自体ができないので
ここは前日段階から意識して用意したいものです。

それから、撮影できる内容を、大体7要素に大別しておくことです。
この作業が、意外と大切・・・。

たとえば学校での行事を撮影するなら、

(1)行事が行われる場所の絵、(2)参加者が入ってくる絵、(3)行事そのもの、
(4)行事の舞台裏のオフショット、(5)参加者のコメント、(6)閲覧者のコメント

などに、撮影内容を予想した上で大別しておきます。

この作業をしておけば、無駄な撮影をしなくていい分、心理的にラクになる上
必然的に撮影内容が整理され、非常に編集しやすい素材として上がります。

言ってみれば、上に書いてある「作文を書くためのノウハウ」が
こうした作業に相当するわけです。

こうした準備、用意を ビデオ撮影する前にしておけば
非常に無駄がなく、なおかつ あとで見てもわかりやすく面白い
ビデオ映像を残すことができると思います。


当社制作の特徴
民生機活用の制作スタイル
くすのき台エージェンシーのビデオ制作は、いくつか特徴があります。
その中でも「格安であること」が、いちばん大きく目を引くところだと思います。

一般的に、企業もののビデオ制作は 平均100万円前後もしくはそれ以上が相場と思われます。
そんな中、当社の基本制作費は 19万円となっており
破格にお安いことがおわかりいただけると思います。

ではなぜこのような格安な値段が実現できるのでしょうか。

理由はいくつかありますが、最大のポイントは
「民生用機材を業務に応用する」点だと思います。

このページでも何度かご説明している通り、昨今のデジタル技術の進展によって
ハイクラス民生用機材は驚くべき性能進化を果たしています。

以前であれば、民生用機材とプロ用機材には厳然とした性能差があり
当方の目から見ても 民生用機材を仕事で使うには無理がありました。

ですが、今やむしろこの事情は逆転しています。プロ機の性能に迫る民生用機も多いですし
あくまで数値上だけで言えば、放送用よりも民生用の方がスペックが上の場合すらあります。

たとえば、ハイビジョンデータの圧縮法も 数百万円するHDCAM方式と、
数万円で購入できるCanopus HQを比べると 後者の方が画質が良かったりします。
また、フォーマット上の画素数だけで言うと 数百万円するHDCAMは1440×1080ですが、
家庭でパパが手にしているカメラのAVCHDは1920×1080で完全にHDCAMを凌駕している・・・。

これは、制作上での価格革命を意味します。つまり、
民生用機を上手に活用すれば、圧倒的低価格で高品質な制作ができる、ということです。

当社の低価格は、こうした事情をバックボーンに実現されています。

民生用機を上手に活用すれば、高画質・高品質を維持しながら
きわめてフレキシブルな制作が実現できる、というわけです。

格安なその理由
ある会社さんに営業訪問をしたときのことです。

先方のご担当者さまは、どうやら複数のビデオ制作会社さんに 相見積りをされたようなのですが、
他社さまのお見積り書を見て思わず声を発したそうです
「・・・これ、桁(けた)がひとつ間違ってない??」。

・・・ビデオ制作に関して、よくあるお話ですね(笑)。

それにしても謎です。
なぜ他社さまの制作費は数百万円もするのでしょうか。

これには二つ理由が考えられます。
まず一つ目は、会社組織が大きいため低廉な価格設定ができない場合。
もうひとつは 会社自体が「プロシューマー市場の常識」ではなく
「放送制作の常識」で業務制作を行おうとしている場合です。

当方は SOHO型制作会社なので、基本的には個人事業主に近い価格で制作ができます。
ですが、十数人以上社員を抱える会社だと、どうしても価格主体では運営ができません。
このあたりはみなさんもおわかりですよね。

二つ目の問題ですが、これは根の深いお話かと思います。
番組制作を中心に行っているプロダクションさんは、業務映像制作においても
無意識のうちにさまざまな「枷(かせ)」がある場合が多く見られます。

たとえば・・・ロケにはVEがいて当たり前、照明は全てにおいてキー・おさえなど3点据えるのが当たり前、
ENG出しの時は音声ミキサーをつけて当たり前、2カメの時はTCG同期が当たり前、
HDならHDCAMが当たり前、SDならベーカムが当たり前・・・。

「局(テレビ局)納品ならこうして当たり前」といった無意識の常識が骨の髄まで徹底しているので、
それがゆえにこうした見積額になるのだと思います。

言い換えれば、こうしたプロダクションさんの見積り方法は「積み上げ式」、当社の見積り方法は「工夫式」。
「こうしなければいけない!」ではなく「どうすればできるか?」という考え方をする、
それゆえ 当社では低価格で高品質な制作が可能になるわけです。

さらに、これは実際にそういった組織の中にいて感じたことですが
放送系のプロダクションさんは
「画質が良い=高品質=高付加価値=高顧客満足=高価格で当然」と本気で信じているようですね。

すばらしいことだと思います。私も個人的に大賛成です! ただ・・・一方で 実は今の時代
「高画質」なのは当たり前だったりします・・・それを「付加価値」にはできない時代なんですね。

もちろん、そういった会社さんは測定機上のデータや
使用機材のクラスをその論拠としているわけですが、ではクライアントさま的に
「SN比が3dB低い」とか「4:2:2ならではの質感!」といったことに
数十万円上乗せしたくなるものなのかどうか・・・。

CRTマスターモニターで比較し、なおかつ指摘してもらってやっと分かるかな? 程度の違いに
数十万円もの金額をポンと出せるものなのかどうか。

くり返しになりますが、クライアントさまが気にしているのは (極論を言えば) 画質ではなく
「人を集められるか」「売り上げを上げられるか」といった部分です。

その点を見失ってしまうと、どうしても上記の論拠で見積りを出してしまうことになり
大変な額になるし、それ以前の問題として「何のために制作を行うのか」という
根本的な意識の部分で クライアントさまとの間に大きな溝が発生してしまう・・・。

その意味では、破格に高いお見積り書類には
価格だけではなく、制作に対するさまざまな課題が見え隠れしているともいえます。

ともあれ、このような理由のもと 現在の制作機材のトレンドをにらみつつ
上手な機材構成とプロジェクト組を行い「こうしなければいけない!」ではなく
「こうすればできる」といった思想のもとで制作を行う。

だから当社はこの値段をご提供することができるのです。



常識にとらわれない
近日中にUPいたします。


要素を4つに分けている
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テレビを範にとっている
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チェックポイントについて
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